東京ガス
暮らし情報メディア
ウチコト

ここから本文です。

収納のプロに教わる【衣替えのやり方】衣類が長持ちするテクニックとは?

衣替えをしようと洋服を出したら、シワになっていたり、型くずれしていた経験はありませんか? お気に入りの洋服が、知らないうちにダメージを受けているのはショックですよね。そんな事態を防ぐには、収納前のひと手間が大切なんです。衣替えで衣服を長期保管する基本的なやり方について、整理収納サービスを提供する「おうちデトックス」代表で、収納インテリアアドバイザーの大橋わかさんに教えていただきました。

最終更新日:2023.10.10

目 次

衣類を長持ちさせるための基本的な【衣替えのやり方】とは?

衣服を仕舞う

PIXTA

「衣替え」とは、季節に応じて衣類を替えること。特に家庭での衣替えは、収納袋やプラスチックケースなどに入れて、押し入れやクローゼットなどに保管する場合がほとんどです。長期間そのままの状態で保管することになる衣替えは、普段の収納とはまた違った方法で収納することが必要なようです。

「基本は重い洋服を下にすること、そして、衣装ケースに合わせた大きさに畳むことです」

そう話すのは、整理収納サービス「おうちデトックス」の代表で収納インテリアアドバイザー・大橋わかさん。今回は、大橋さんにさまざまな衣替えの基本テクニックを紹介していただきました。

【衣替えのやり方】収納する前にはしっかりと洗濯を

室内干し

PIXTA

まず、衣替えをする前にすべきことは、保管する衣服の洗濯です。例えば夏に着るシャツは、襟元に汗が残っているケースがあります。そのまま保管すると、汗が染み込んだ部分が変色したり、カビが生えたりすることも。
そんな失敗を防ぐためにも、前もってきちんと洗濯しておきましょう。

また冬のコートなども、クリーニングしてから保管するほうがベターです。衣類は、できるだけきれいな状態で保管しましょう。

【衣替えのやり方】ケースからはみ出ない大きさに畳む

衣装ケースに衣服を仕舞う

uchicoto

まずは、夏服を長期保管する際の基本テクニックです。Tシャツのような軽めの衣服であっても、やはりに気になるのはシワですよね。

(大橋さん)「衣装ケースに収納する場合、まずケースの大きさに合わせて畳むことが重要です。ケースより大きく畳んで詰め込むと、衣服がケースの側面に当たって折れ曲がってしまい、その部分がシワになります。そうならないよう、きちんと平らに収納できるような大きさで畳むのが基本です。」

【衣替えのやり方】「重いものを下」でケースの中も安定

衣服を重ねる

uchicoto

そして、もうひとつの基本が「重いものを下にする」ということ。

(大橋さん)「たとえば、同じTシャツでも生地が薄いものと厚いものがありますし、スウェット生地のTシャツのような重いものもあります。生地の重さを見極めて、重いものを下にして収納するのは基本です。」

軽いTシャツの上に重いTシャツが乗ると、その分、余計な重みがかかってシワになってしまう可能性が高くなります。また、厚手のものが上にあるとバランスが悪くなり、中で崩れてしまうことも。そんな状態で保管するのは避けたいですよね。

【衣替えのやり方】襟や袖を内側に入れて畳む

畳んだシャツ

uchicoto

襟があるシャツ類や長袖の衣服などを長期保管する場合は、畳み方に工夫が必要です。

(大橋さん)「襟や袖、前身頃の部分は、衣類と重ねたときによれてシワになりやすいので、シャツ類の襟や袖、ボタンがある前身頃が内側に入るように畳んで収納するのがコツです。前身頃を内側にするとボタンを閉じなくても崩れにくくなります。この場合もできるだけ、四角形になるように畳めば、ケースの大きさにあった形でキレイに収納できます。」

シャツ類を畳んだ場合は、なかなか平らにならないという難点も・・・。

(大橋さん)「シャツを畳むとどうしても襟がある方が厚くなってしまいます。そのまま重ねて収納すると、かなりバランスが悪くなってしまうので、できるだけ全体が平らになるように、襟がある方とない方とを交互に入れ替えるなど、工夫して収納するといいですね。」

【衣替えのやり方】防虫剤は正しい使い方で

衣装ケースに防虫剤を入れる

uchicoto

衣装ケースで長期保管する場合は、防虫剤を使用しましょう。ただし、その使い方には注意が必要です。

(大橋さん)「防虫剤は正しく使いましょう。防虫剤をケースの下や、衣服と衣服の間に入れている人もいますが、実は、その使い方は間違っている場合が多いのです。一般的な防虫剤の成分は空気より重く、下に溜まっていくので、衣服の上に防虫剤を置くのが基本です。」

防虫剤を使う際は、パッケージに書いてある説明や使用量をよく読み、その内容のとおり正しく使うようにしましょう。

【衣替えのやり方】冬服も基本は同じ! コート類は吊るして収納

冬物の収納

uchicoto

冬服は夏服に比べて重く、平らに畳むことが困難な場合もあります。しかし、基本は夏服と同じ。
衣装ケースの大きさに合わせて畳み、できるだけ平らになるように重ねるのがポイントです。
また、ふんわりとしたセーターやスウェットなどを、ギュウギュウに詰め込むのは避けましょう。

(大橋さん)「無理に詰め込むと、シワになったり型くずれする可能性が高くなります。衣類を取り出した時に、洗濯し直したりアイロンをかけたりと、逆に手間になってしまうことも。できるだけ無理をしない収納を心がけたほうがいいでしょう。」

ハンガーで吊るしたコート

PIXTA

コート類はハンガーで吊るして収納するのが基本です。

(大橋さん)「針金など細いハンガーで収納すると型くずれしやすいので、厚手のハンガーや、アーチ状のハンガーなどを使うといいですね。」

衣服を収納したケースを置く場所にも気を使いましょう。

(大橋さん)「クローゼットや押入れの下の方は、湿気が溜まりやすいので注意しましょう。すのこを置いて床や壁と距離をとったり、時々扉を開けて空気を通したりすれば、カビなどを防ぐことができます。」

おわりに

基本的なテクニックをしっかり守って衣服を収納すれば、虫食いやシワを防げます。衣替えの前に少しの手間をかけるだけで、お気に入りの衣服が長持ちして、取り出す時も楽になりますよ。是非とも実践してみてください!

  • この記事取材先プロフィール

    大橋わか

    「株式会社おうちデトックス」代表 収納インテリアアドバイザー

    大橋わか

    大手カーテンメーカーを経て、青山の輸入家具・雑貨のセレクトショップでインテリアコーディネーターとして勤務。個人宅と建売住宅のコーディネートを行う中で、「見せるためのインテリア」と「実生活でキレイを維持できるインテリア」は全く違うと知り、整理収納の大切さに気づく。
    「収納のチカラで叶えるインテリア」をコンセプトに、個人宅の整理収納を中心にフリーランスとして約7年活動。2016年にチームで仕事を開始し、2018年1月株式会社設立となる。

    もっと見る
SNSでこの記事をシェア
FacebookX(旧Twitter)LinenotePinterest

コピーされました

公開日:2019.1.8

最終更新日:2023.10.10

※この記事に含まれる情報の利用は、お客様の責任において行ってください。
本記事の情報は記事公開時のものであり、最新の情報とは異なる可能性がありますのでご注意ください。
詳しくは、「サイトのご利用について」をご覧下さい。

同じカテゴリの記事

お気に入り追加

追加した記事は、お気に入り一覧でご確認いただけます。